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JA広報誌掲載記事

2019年8月号 リハビリテーション科 理学療法士 平野美幸

ロコモティブシンドローム

 最近、「ロコモ」という言葉を良く耳にすると思いますが、この正式名称は「ロコモティブシンドローム」です。これは骨粗鬆症や変形性膝関節、変形性脊椎症などの運動器の障害のために、移動機能が低下した状態(立つ・歩く・走る・座るなどの日常生活に必要な身体の移動に関わる機能)のことを言います。
 「私はまだ若いから大丈夫」だと思っている人もいるかもしれませんが、骨や筋肉の量はおよそ20~30代がピークと言われ、それ以降は徐々に減少していきます。このような状態が続くと移動機能がひそかに衰えていきます。皆さんも心当りがありませんか?近くのスーパーでも車で行く、ついエレベーターを使用する、やせ過ぎや肥満、腰や膝が痛くても年のせいだからと放置。このような生活習慣や症状がある方はロコモになるリスクが高いかもしれません。生活習慣を見直す、運動習慣を身に付ける、医療機関を受診するなど適切な対処が必要です。
 ロコモ対策には運動と食事が重要です。まずは、毎日の生活に「+10」今より10分多く身体を動かすことを意識してみましょう。例えば、歩幅を広くして早歩きをする、自転車を使う、階段を使用する、テレビや家事をしながら筋トレやストレッチをする。これらを続けることが肝心です。無理せず自分のペースで行ってください。既に足腰に痛みや違和感を感じていたら整形外科医に相談したり、心臓や肺など病気を持っている方は主治医に相談してから運動を行いましょう。
 食生活で注意することは痩せ過ぎです。低栄養になるとロコモの要因となる骨粗鬆症やサルコペニア(加齢に伴って生じる骨格筋量と骨格筋力の低下)なども起こりやすくなります。骨や筋肉は毎日の食事から成り立っています。毎日、栄養バランスの良い食事を摂取できるよう心掛けて下さい。
 また、運動後30分以内にたんぱく質を取るようにすると筋肉が付き易くなります。水分補給を兼ねて飲むヨーグルや牛乳などを摂取しましょう。
 ロコモを予防しいつまでも自分の足で歩き続け、最後まで健康でいきいきとした生活を送り健康寿命を延ばしましょう。
 皆さんも出来ることから始めてみませんか?
 

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