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JA広報誌掲載記事

2019年10月号 検査科 臨床検査技師 斉藤佳子

臨床検査のあるある

その1  「次回採血があるので食事をとらないで来院してください」
食事によって高値となる代表的な検査項目は血糖・中性脂肪(TG)・インスリンです。
食事に含まれる糖や脂肪が小腸から吸収されて血中に移動することによって上昇するため空腹時より高値に出てしまいます。インスリンは血糖を低下させるホルモンなので食後の血糖を元のレベルに戻そうとするため多く分泌されるのです。

その2  「次回腹部超音波検査を行いますので食事はとらないで来院してください」
え?超音波?絶食? 超音波は空気中を伝わりにくいため胃や腸などの消化管のガスや内容物が検査の妨げとなります。食後は消化管の活動が活発となるため見えにくくなってしまうのです。胆のうは食事をとることによって胆のうの中に貯留している消化液である胆汁が分泌されるため収縮して小さくなり観察しづらくなります。ポリープや結石などの病気の発見も難しくなります。
また、膵臓は胃の後ろにあるため、食事をすると胃がふくらんでしまい見えにくくなります。胃カメラ検査や胃透視検査を腹部超音波検査と同日に行う時は、順番として腹部超音波検査を先に行ってもらっています。胃カメラ後は胃や腸の中にガスが大量に入って見えづらくなるからです。

その3  「超音波の検査をする前は排尿をがまんして下さい」
え?そうなの? 観察する部位、例えば骨盤内の膀胱・前立腺・子宮などの臓器を見るときに膀胱内に尿を貯めていただくと見やすいのです。超音波は前述した空気は伝わりにくく、逆に尿などの液体は伝わりやすいのです。

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