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研修医記録

関東労災病院 臨床研修医(研修期間R6.9.2~R6.9.29)

 この度は1か月間にわたり地域医療研修の機会をいただき、誠にありがとうございました。研修期間中は主に一般外来と発熱外来を担当し、入院患者さんの診療には主治医として携わりました。
私は今まで一般外来の経験がなく、はじめは診療のスピード感や治療開始の判断、次回外来フォローまでの期間など分からないことばかりでした。ガイドラインや書籍で鑑別疾患や検査、治療法を確認したり、指導医の先生方に方針をご相談させていただいたりを繰り返すうちに、適切な方針決定を身につけることができました。外来フォロー中の患者さんから「症状が良くなって楽になったよ」、「先生に続けて診てもらいたいね」と言っていただけたときは大変嬉しく、医師としてのやりがいを感じました。また、様々な診療科の初診例を経験できたことも、ジェネラリストとしての視点を養う上で貴重な経験となりました。あがの市民病院周辺にはクリニックが少なく、地域の中核病院としての背景から一般外来には様々な主訴の患者さんがいらっしゃいました。具体的には、便秘や咳嗽などの慢性症状や高血圧、脂質異常症などの生活習慣病、便潜血陽性、尿潜血陽性などの専門診療科での精査が必要な健診異常です。医師不足がいわれる昨今の医療現場では、あがの市民病院での一般外来のように広く症例を受け入れる役割も必要であり、地域医療におけるニーズを考えながら実践する機会となりました。
 入院症例に関して、普段の研修病院では指導医の先生が主治医であり、研修医としては主治医の方針に従う体制が主です。これに対し、あがの市民病院では自分が主治医として担当することで一つ一つの判断に大きな責任が伴いました。治療の甲斐もむなしくお看取りの方針となる場合も少なくはなく、どうすれば患者さんやご家族が納得できる形で最期の時を過ごせるのかという点で大きく悩みながら病状説明や方針相談を進めました。患者さんごとに今までの人生背景や病状経過が違うこと、ご家族の受け入れ方も様々であることを理解した上で、私個人の死生観を押し付けないように方針を決めることは難しく、今後の課題であると感じました。また、研修中に介護医療院や介護老人保健施設「五頭の里」、訪問診療も見学させていただき、地域包括ケアシステムへの理解を深めることもできました。
 最後に、不慣れな中でも充実した研修生活を送ることができたのは、ひとえにスタッフの皆様のサポートがあったからだと思います。困っているときにすぐに声をかけていただける温かい環境が大きな励みになりました。今後もあがの市民病院での経験を糧に、精進してまいります。1カ月間、本当にありがとうございました。

関東労災病院 臨床研修医(研修期間R6.9.2~R6.9.29)

 この度は1か月間地域医療研修をさせていただき、ありがとうございました。あがの市民病院では、主治医として初診から再診、退院まで一貫して患者さんを診察することができました。普段とは異なる環境・業務で慣れないことも多くありましたが、皆様のおかげで無事に終えることができました。
 内科外来では、様々な主訴の患者さんと出会いました。これまで研修元の病院では、外来というと救急外来での対応が主で、緊急性があるか否かに焦点が当てられる現場でした。そうした特性のため、その場限りの診断・治療であることが多く、患者さんのその後に関わることは多くありませんでした。一方、この度経験した内科外来では、緊急性の有無の判断は勿論のこと、検診異常や患者さんが慢性的に抱えている問題にも向き合うことが求められました。初診での疾患の鑑別・治療の選択に加えて、再診でその後の経過を診られたのはとても良い経験になりました。また、その過程で患者さんやご家族と密に関わることができ、医療が患者さんだけではなくご家族の生活や人生に深く関わっていることを身に染みて感じました。その中で「すごく楽になりました」「原因がわかってよかったです」と声をかけていただき、とてもうれしい気持ちになれました。
病棟業務では、内科外来や救急外来で担当した患者さんを、引き続いて主治医として診療しました。幸いなことに上級医の先生とも相談しやすい環境ではありましたが、主治医として退院までの道のりを考えながら、治療にあたることの難しさを痛感しました。治療が完了しても退院先の生活が整っていなければ、スムーズに退院することができません。治療の経過からご本人の生活状況までを、ご本人やご家族、他職種の方々と共有しながら進めていくチーム医療の必要性を改めて実感しました。初期研修修了後、主治医として働いていく3年目以降にとって非常に貴重な経験であったと思います。
 日々の生活では、雨の多い9月ではありましたが、景色も食も堪能することができました。ふと病棟の窓から見える五頭山の麓に広がる黄金色の田園はとても美しく、勤務中の励みになりました。食の面では、お米もお魚もお酒もすべてが美味しくて胃の容量が増えてほしいとこれほど願った日々はありませんでした。特に日本酒好きとしては最高の土地でした。
最後になりますが、無事に1か月を終えることができたのは、先生方をはじめとした病院関係者の方々のおかげです。本当にありがとうございました。あがのでの経験を活かして今後も精進してまいります。

新潟大学医歯学総合病院 臨床研修医 大津友里子(研修期間R6.7.29~R6.9.22)

新潟大学医歯学総合病院 臨床研修医 大津友里子(研修期間R6.7.29~R6.9.22)

 あがの市民病院の研修医として約2ヶ月間、お世話になりました。主な業務は、外来診療と入院患者さんの主治医として診療に携わることでした。
特に、外来診療を自分一人で行うことは初めての経験でしたので、最初は右も左もわからないような状況でした。私が今まで経験してきたERでの診察と同様に、緊急性のある疾患を否定していくだけでなく、一人一人のより詳細な不安や要望を聞き出す必要があり、診断をつけることの難しさも感じました。例えばホルター心電図や呼吸機能検査のような、国試ではよく選択していた検査を、実際に自分でオーダーし、結果を解釈して説明することもありました。このように、当たり前に理解しているつもりであった身近な検査を実際に扱うことの難しさも、この外来診療を通して学ぶことができました。
 また、外来や当直で患者さんを診療し、入院が必要と判断した患者さんは自分が主治医となり、診療していくことになります。入院患者さんは毎日顔を合わせることになりますが、その中での小さな変化に気づき、対処することが難しいと感じました。もともと何らかの既往疾患を抱えた高齢者を診療していくことが多いのですが、自分一人では、「今日たまたま調子が悪いだけかな。そう感じるのは私の思い過ごしかな。」と思うような程度の変化でも、検査すると異常があったりすることもありました。
 あがの市民病院では、自分が入院させた患者さんを退院するところまで、主体的に進めることができます。入院時は食事もできなかったり衰弱していた患者さんも、試行錯誤しながら診療を続け、元気になって退院できたりすると、嬉しく思います。2ヶ月の研修期間に、そのような経験ができ、初めて医師としての喜びを感じることができました。しかし一方で、残念ながらお看取りをすることもありました。そこでも、家族と納得できる最期について考えることが貴重な経験となりました。
 ここで挙げさせていただいたのはほんの一部ですが、他にもたくさんの経験と業務に集中でき、充実した2ヶ月間を過ごすことができました。私一人ではとてもこなすことのできない業務の連続でしたが、上級医に気軽に相談できる環境を整えてくださっていて、経験値の幅が広がるとともに、安心して診療を行うことができました。また、看護師さん初め医療スタッフの皆様方の協力もあり、一医師として円滑に勤務できたことが今後の糧になると実感しています。皆様、本当にありがとうございました。

関東労災病院 臨床研修医 澁谷健太(研修期間R6.8.5~R6.9.1)

関東労災病院 臨床研修医 澁谷健太(研修期間R6.8.5~R6.9.1)

 あがの市民病院での1か月間の研修を終えて、主治医として患者さんを診ることの難しさや大変さを実感しました。外来で患者さんを診察し、経過観察として再診予約を入れたり、入院の場合は、入院してから退院まで自分で病棟管理を行い、状態が良くなれば退院させるという一連の流れは、どれも初めての経験でした。初めはカルテや業務など分からないことばかりで、多くの看護師さんや先生方からサポートをしていただきながら、最終日まで円滑に業務を行うことができました。最終的には、多くの患者さんの主治医として病棟管理を行うことができて、とても充実した、そして成長できた1か月間でした。
 病棟業務では、自分で患者さんの状態を把握し、それに対してどのような輸液や抗生剤を選択するのか、また、リハビリや食事形態はどうするのかなど考えることが常にありました。自分が主治医であるため、責任感を持って上記のような業務を行ったことは自分自身の大きな成長につながったと思います。入院患者さんの人数が増えれば増えるほど業務は大変でしたが、それと同時にやりがいや達成感も感じることができ、非常に貴重な経験となりました。自分だけでは対応できない件に関しては、看護師さんやソーシャルワーカーさんなど多くの職種の方々と連携し、退院後の生活までサポートするといったチーム医療も実感することができました。
 夜間当直業務では、救急隊の方と直接やり取りをして応需するのか判断するシステムになっていました。限られた検査の中で対応できるのか、それとも大きな病院で診てもらったほうがいいかなど、あらゆる鑑別疾患を想定しながらやり取りすることの難しさを実感しました。小児の疾患からお看取りまで、幅広い経験をすることができたため、将来の臨床に活かしていきたいと思いました。
 休日は夏の新潟を満喫することができました。研修中に新潟まつりが開催されており、きれいな花火を見ることができ、とても感動しました。ラーメンからお米まで、すべての料理が美味しく、また新潟に行きたいと思いました。
 最後になりますが、1か月間という短い期間、多くのスタッフさんの温かいお言葉やサポートのおかげで、問題なく研修を終えることができ、またより一層医師として成長できたと感じております。あがの市民病院での経験を糧にして、今後の長い医師人生を精進していきたいと思います。
大変お世話になりました、感謝しております。

新潟市民病院 臨床研修医 青栁尚樹(研修期間 R6.7.7~R6.8.31)

新潟市民病院 臨床研修医 青栁尚樹(研修期間 R6.7.7~R6.8.31)

 研修医として約2ヶ月間、あがの市民病院で研修させていただきました。指導医の先生方をはじめとして研修期間中に関わっていただいた全ての方に感謝申し上げます。この2ヶ月間、普段とは違う環境、そして業務による経験を通じて、多くのことを学ぶことができました。
 あがの市民病院をはじめとした地域中核病院では人的資源、医療資源が限られており、その中で、どのように工夫しながら診療を行っていくかを学びました。3次基幹病院では、当然のように提供される検査や治療が、地域では実施が困難であることが多々あり、そのため、特に救急外来などでは診断や治療の優先順位を考慮し、迅速に決断することが求められました。人的資源、それから医療資源の制約がある中で、どのように最善を尽くすかという視点を養うことができました。
 また、地域の患者さんとの密なコミュニケーションが求められる環境と感じました。周りにもクリニックが少なく、初めから内科外来に受診する患者さんが多い印象でした。あがの市民病院が地域住民にとって貴重な存在であり、頼りにされている様子が肌で感じ取れました。高齢者の患者さんが多く、患者さん一人ひとりに対して、医療の側面だけでなく、生活背景や家族構成、地域とのつながりを考慮した対応が求められることを実感しました。
さらに、地域医療における医師の役割の広さを体感しました。3次病院の専門医療に対して、阿賀野のような地域では医師が幅広い疾患に対応する必要があります。これにより、幅広い知識とスキルが求められることはもちろん、継続的に学び続ける姿勢の重要性を痛感しました。限られた時間の中で多くの患者さんを診療する経験により、診察能力や判断力が向上したと思います。
今回の研修を通じて、ほとんど初めて主治医として外来から入院、退院、その後の外来まで患者さんの治療に関わりました。初めてのことが多く様々な面で苦労した事もありましたが、患者さんやご家族一人ひとりとの関わりを大切にしながら、医師としての責任感を感じることができました。これからの研修医生活や将来のキャリアにおいて、この経験を大切にし、より良い医療を提供できるよう努力していきたいと思います。2ヶ月間ありがとうございました。

関東労災病院 臨床研修医 兒玉 徳(研修期間 R6.7.6~R6.8.4)

関東労災病院 臨床研修医 兒玉 徳(研修期間 R6.7.6~R6.8.4)

 あがの市民病院での業務は、新鮮さの連続でした。関東労災病院の救急外来ではほとんど見かけない血糖高値や頻脈、血中脂質高値などの検診異常の方々が、内科外来に押し寄せ、はじめはカルテ操作もままならない状態で、先生方や書籍に頼りつつ、なんとか診療をすすめました。外来から入院した患者は自ら主治医となって治療方針の決定、病棟への指示、患者や家族への病状説明などを行い、退院の決定や退院後の外来フォローも自分で行います。時間外でも何かあれば連絡を受けるのは自分で、その場で何らかの判断をして返答する必要に迫られました。想定通り治療がうまくいった症例も、思い通りにならない症例も経験しました。患者の状態が悪化した時の残念な気持ちと、改善した時の嬉しい気持ちは、これまでより強く、だからこそより患者さんのために頑張ろうと思えました。救急外来も私が知っているものではありませんでした。研修医が当直をするときは、研修医と指導医と看護師1人ずつの体制で、医療資源は限られていました。かかりつけでない市外の救急車を受け、想定外に重症であったために、市内の患者を断ることになってしまう、という状況も経験しました。自分の病院のキャパシティと、社会の中で果たす役割を認識することの重要性を痛感しました。
 あがの市民病院での、主体的に診療をすることによる学びは、他では得難いものだったと思います。1ヶ月前の自分と比べると医学的な知識が深まっただけではなく、責任感を持つこと、そして決断して指示を出すという医師としての基本をより高い解像度で行うことができるようになりました。
 このような環境で研修ができたのは、ひとえに勤務されている職員の方々のおかげです。バックアップしていただける環境があったからこそ、積極的に、また主体的に診療ができたと思います。この病院の第一印象として、職種や立場によらず親切な方が多いと思っていましたが、その印象は最後まで変わらず、相談しやすい雰囲気と、時には体調を気遣ってくれる優しさには本当に助けられました。
 夏の時期に新潟に滞在できたことも幸いでした。首都圏よりも涼しい環境で、休日は旅行をして雄大な自然を楽しむことができました。特に佐渡島へ行ったことは、とても良い思い出になりました。
 最後になりますが、あがの市民病院で地域研修をすることができて良かったと思います。
 関わってくださったすべての方に感謝します。本当にありがとうございました。

新潟市民病院 山谷英里 臨床研修医(研修期間R6.5.12~R6.7.6)

新潟市民病院 山谷英里 臨床研修医(研修期間R6.5.12~R6.7.6)

 あがの市民病院に2か月間お世話になりました。先生方をはじめ、看護師さん、薬剤部、検査部、事務方、様々な方にお世話になりました。皆さんのおかげで何とか2か月間の研修を終えることができました。大変ありがとうございました。
 あがの市民病院での研修は初めてのことばかりでした。入院主治医として指示を出すこと、家族に説明をすること、毎日の検査を決めること、それらすべてが初めての経験でした。時にはつらい内容を家族に説明したり入院中に亡くなってしまったりする方もいました。そんな時でも自分で責任をもって最後まで患者さんとその家族に携わることができました。
 入院中は考えることがこんなに多いのかと学びました。本来の治療だけでなく、マイナートラブルや食事形態、介護申請など思っていたよりもたくさん決めることがありました。そんな中たくさん教えていただいた看護師、リハビリの皆さんには感謝の気持ちでいっぱいです。また地域は高齢化が進んでおり、高齢者世帯が多いために、退院調整がなかなかスムーズにいかないことがわかりました。医学的には退院可能となった患者さんでも、自宅の準備が整っていない、施設入所申請が間に合っていないなどの理由で退院に時間がかかる例を何例も経験しました。入院した時点から退院後の生活について考えを巡らせ、早めに調整に動く必要があると感じました。
 一般内科外来も初めての経験でした。最初は何もわからぬまま患者さんの話を聞き、そのあと必死に本で調べながら診察をしていました。指導医の先生方に相談に行き検査を追加することもたくさんありました。短い時間の中でなるべく効率よく検査に行ってもらい、なるべく待たせずに診察を進めていくことを学びました。その中で看護師さんとよくコミュニケーションをとり今どこまで進んでいるのかを共有することが大切であると思いました。特に最後の1週間は研修医が自分一人だったため一日に見る患者数が倍になり大変さをひしひしと感じました。
 当直でも自分が救急隊からの電話を受けることは初めてでした。特に夜間など検査ができない中、専門医がいない中で、救急要請を受けてよいのかとても迷いました。病院到着後聞いていたより状態が悪く焦ることもありました。ですが自分で入院、帰宅の判断をするということは重い責任があり、とても重要なことでした。
 最後になりますが2か月間本当にありがとうございました。ここで学んだ経験をもとに残りの研修に励みたいと思います。そして来年以降、循環器内科医としてより一層頑張ってまいります。また外来等であがの市民病院に帰ってくることを楽しみにしています。その時はぜひともよろしくお願い致します。

関東労災病院 臨床研修医 久冨木政弥 (研修期間R6.6.3~R6.6.30)

関東労災病院 臨床研修医 久冨木政弥 (研修期間R6.6.3~R6.6.30)

 この度、4週間のあがの市民病院での地域医療研修を修了することができました。ご指導いただいた先生方、日々の診療のサポートをしていただいた医療スタッフの方々に感謝申し上げます。1ヶ月という短い期間でしたが、充実した毎日を送ることができました。感想を以下に述べたいと思います。
 あがの市民病院では、主に内科外来と発熱外来を担当し、入院となった患者さんを自分が主治医として入院中のマネジメントを行いました。
 内科外来では、さまざまな主訴の患者さんの診察を行いました。普段勤めている病院では救急外来しか経験していなかったため、一般外来での診療は初めてでした。まずは問診と身体診察を丁寧に行い、鑑別疾患を想起しながら検査をオーダーし、診断に近づくことを目標にして診療を行いました。救急外来と異なるのは、その日に診断まで辿り着かなくても、外注の検査や生理検査などで結果が判明し、後日自分自身で診断、治療を開始できる症例があったことです。経過が気になる患者さんは1週間後などに自分の外来に予約を入れられることも大変良い点だったと思います。
 当直では救急外来を担当しました。救急隊から直接自分のピッチに連絡が来るというシステムになっており、応需の判断は自分に委ねられていました。夜間はマンパワーと医療資源が限られており、問診、身体診察で検査の必要性を判断することは非常に難しく感じました。思いがけずCPA対応もでき、医師としての成長を感じられる経験もできました。
 病棟業務では、常に複数人の患者さんの主治医として働かせていただきました。研修元病院では、主治医として仕事をする機会は少なかったため、当院での指示簿の記載漏れや処方のオーダーに関してご迷惑をおかけすることが多くありましたが、研修を重ねるにつれて徐々に慣れていきました。抗菌薬や輸液の選択、退院のタイミングなど自由にさせていただき、大変勉強になりました。地域中核病院であるという特性から退院支援に関しても学ぶことが多くありました。自宅から入院した方でも、ADLの低下で自宅退院が難しくなるケースを数例経験し、メディカルスタッフの方々と連携して治療後のことまで考えながら診療にあたることができました。この経験は3年目以降主治医として働く上で必ず役に立つと思います。
 休日には新潟県の豊かな自然や美味しい食事を堪能することができました。特に清津峡の景色が綺麗だったことが印象に残っています。また、新潟県にはラーメン屋さんが多くあり、1ヶ月で10軒以上のラーメン屋さんに足を運びました。どのお店も大変美味しかったので、同期のみんなに紹介しておこうと思います。
 最後になりましたが、未熟な私を温かく迎え、支えてくださった院長をはじめとする病院関係者の方々に改めてお礼申し上げます。あがの市民病院で得た経験を糧に、今後も医師として精進して参ります。

新潟大学医歯学総合病院 臨床研修医 岩田知樹 (研修期間R6.4.29~R6.6.30)

新潟大学医歯学総合病院 臨床研修医 岩田知樹 (研修期間R6.4.29~R6.6.30)

 約2ヶ月間、あがの市民病院で研修をさせていただきました。あがの市民病院での研修医の業務内容は大きく分けて新患外来と病棟業務の2つでしたが、どちらも私がこれまで経験してきた研修とは大きく異なっており、今振り返ると多くの学びを得た期間であったと感じています。
 これまでの研修では、研修医が担当する外来は時間外の救急外来だけであり、そこでは緊急性のある病態の診断と除外を行うことに焦点が当てられています。そのため、あくまで患者さんと関わるのはその日のワンポイントだけで、その後に関わるといったことは基本的にはありませんでした。ですが、今回の研修では高血圧や脂質異常症、心電図異常といった検診異常などの日常診療、緊急性が比較的低い患者さんを診察する機会が多くありました。経験の少なさから、当初はどのような判断を下せば良いか分からず頭を悩ませることもありましたが、後日、再度の診察を行い、自身が下した判断の結果を確認することで気付くことも多くあり、長期的な視点で考えてアプローチする重要性を学びました。
 病棟では入院患者の主治医として診療を行いました。私がこれまで研修をしてきた病院では、主治医はあくまで指導医の先生であり、研修医はその下でサポートを行うといった場合がほとんどでした。今回の研修では、自分自身が主体となって治療方針の決定や本人・家族への病状説明等を行わなければならず、自身の知識や経験の不足を痛感する場面も多くありましたが、今後の医師人生に生きていく貴重な経験を積むことができたと考えています。
 末筆ではございますが、院長をはじめ外来や病棟で熱心にご指導くださった先生方、看護師・スタッフの皆様に心より感謝申し上げます。

関東労災病院 臨床研修医 (研修期間R6.5.6~R6.6.2)

 あがの市民病院で地域医療研修を1カ月間経験させていただきました。短い間ではありましたが、研修で特に学びを得られたことや、印象に残ったことをここに記載いたします。
 日々の一般外来では、さまざまな主訴で患者さんが来院されました。研修元施設で外来をするのは救急外来が中心であり、目の前の患者さんの緊急性を評価することがほとんどで、緊急性に乏しい病態や、経時的なフォローを要する例は全く経験がありませんでした。そのため、初診で来院された患者さんを自身の外来で再診し、治療効果を体感する流れがとても新鮮に感じました。上級医の先生方には外来の隙間時間を縫って丁寧にご指導いただき、救急外来で求められるものとは異なる一般外来診療の形を、わずかながら吸収できたと感じています。また救急外来では、限られた資源・マンパワーの中で必要十分な検査を選択し、方針決定することが求められ、普段何気なくオーダーしていた検査項目を改めて見直すきっかけとなりました。
 病棟につきましては、外来で診察した患者さんが入院した際に、自身が主治医となって引き続き診ていく研修が非常に印象的でした。研修元施設では、救急外来から入院となった場合には当該診療科の先生方にその後の加療を引き継いでいただくのが基本的な流れであり、逆に入院として受け持つ患者さんは、入院後に初めて顔を合わせるということも少なくありませんでした。あがの市民病院では、外来でのファーストタッチ、入院から退院まで文字通り全て自分が受け持つことになるため、良い意味で緊張感と責任感を持って日々の診療に取り組むことができました。病棟管理においてもバックアップの先生がついてくださり、些細なことであっても困った時に相談しやすい環境が整っていました。自身が主治医となって診療にあたるからこそ、今までに勉強不足だった部分に手が届き、その都度自己学習し、次につなげる良いサイクルが研修の中で生まれたと考えています。
 医師だけでなく、看護師さんをはじめとするメディカルスタッフの方々や、事務の方にもお世話になりました。慣れない土地、初めての施設で、研修開始時は右も左もわからない状態でしたが、スタッフの方々は暖かく接してくださり、研修の大きな支えとなりました。車を30分程度走らせれば新潟市内まで気軽にアクセスでき、のびやかな環境で、気候にも恵まれ、休日や勤務終了後には新潟ならではのグルメや観光地を楽しむことができ、大変よい思い出になりました。
 最後に、本研修で関わりを持たせていただいたすべての医療職・事務職・関係者各位に厚くお礼を申し上げます。ありがとうございました。

新潟大学医歯学総合病院 臨床研修医 嶋田厚希 (研修期間R6.1.29~R6.3.31)

新潟大学医歯学総合病院 臨床研修医 嶋田厚希 (研修期間R6.1.29~R6.3.31)

 約2ヶ月間、あがの市民病院で研修させていただきありがとうございました。当院での研修は私にとってあまり経験したことのない内容が多く、今後の医師人生に大変役に立つだろうと感じました。
 まずは高齢患者さんとの関わりです。私は当院で研修するまでは、大学病院、二次救急市中病院で研修を行ってきました。それまでの病院でも高齢患者さんと関わることはもちろんありましたが、70代、80代の患者さんがほとんどでした。しかし、当院に来てからは90代、時には100歳を超える患者さんとも接することが多くなりました。主訴のはっきりしない患者さんや、治療効果がなかなか現れない中でどこをゴールとするかなど、今まで接してきた患者さんとはまた違った対応が必要だったように感じます。ですが、高齢患者さんとの関わりはこれから先ますます増えていくことだろうと思いますので、当院での研修経験は有益なものになるだろうと考えております。
 次に患者さんのご家族との関わりです。これまでの研修では患者さんを担当することで本人との関わりは十分にありましたが、そのご家族との関わりはあまりなかったことに気づきました。当院での研修が始まってからは患者家族との関わりも増えました。入院経過の報告や今後の回復が難しい患者さんの現状を正確に伝えてその上で治療のゴールをどこにするか家族の意向を確認するなど、良い報告のときはご家族も笑顔を浮かべてくれましたが、そうでない報告のときはご家族の辛そうな表情を見ることになりました。ですが、どちらの経験も医師にとって必要なものであり、必ずしも治療が上手くいくわけでないと自分の身で経験することができました。
 あがの市民病院での研修は私の中で、どことも被らず期間の最後まで学ぶことの多く有意義な時間を過ごせたと思います。

新潟大学医歯学総合病院 臨床研修医 木村胤元 (研修期間R6.1.29~R6.3.31)

新潟大学医歯学総合病院 臨床研修医 木村胤元 (研修期間R6.1.29~R6.3.31)

 2年間の研修修了がみえてきた1月末よりあがの市民病院で地域医療研修を開始しました。それまでは大学病院と地域中核病院で研修してきましたが、それらの病院とは全く異なる、そして実りある経験が積めたと実感しております。
 あがの市民病院での研修を終えて感じることは、『医学だけでなく医療を学ぶことができた』ということです。それまでの研修では、各臓器ごとの診療科で専門知識を身につけ、病態に対してどのように医学的介入を行っていくかといったことが学びのメインでした。疾患に対する理解を深め、最新の治療を知るという経験は大きな財産となりました。しかしそれだけでは地域住民の健康を守る医療は成立しないということを、あがの市民病院で痛感しました。地域住民にはそれぞれの性格があり、家庭事情があり、価値観があります。目の前の患者が、どんな環境で生活しているのか、どんな医療を求めているのかを考え、それに応えるためにどんな医療資源が使えるのかということについて検討する機会は、研修医二年間のうちでここでしか得られないものでした。患者をとりまく『医療』全体を構成する術を学ぶことができたのは何事にも変え難い経験です。そして、医療を成立させるためには自分が考えている以上に多くの医療・介護スタッフの連携が欠かせないということについても気付かされる研修となりました。『チーム医療』と言葉にするのは簡単ですが、各スタッフがそれぞれの専門性を生かし、調和をとりながら作り上げたものを患者へ提供するというシステムは、診療のなかで経験しなければ本当の意味で理解できないものだと感じました。あがの市民病院での研修はたった二ヶ月でしたが、この二ヶ月が今後の診療に強く活かされると確信しています。院長をはじめとした指導医の先生方、外来病棟スタッフ、そのほかの病院スタッフ、阿賀野の医療保健介護を支える全ての方々に御礼申し上げます。

関東労災病院 臨床研修医 鈴木孝之介 (研修期間R6.2.5~R6.3.3)

関東労災病院 臨床研修医 鈴木孝之介 (研修期間R6.2.5~R6.3.3)

 この度は1か月間、あがの市民病院で研修をさせていただきありがとうございました。ご指導いただいた先生方や看護師の方々。業務のサポートをしていただいた事務の方々にはとても感謝しています。
 私自身2月に研修させていただいたので、関東ではめったに降らない雪にとても不安を感じていました。しかし研修期間中に積もるような雪はほとんど降らず車の雪下ろしをしたのも2~3回、むしろ雨の方が降っていました。看護師さんに聞くとやはり今年の冬はかなり暖かかったようです。
 あがの市民病院では主に初診外来業務とその際に入院が必要になった患者さんの主治医としての役割を担いました。これまでの研修で主治医として患者さんに接することがなかったので正直私にできるのかあまり自信はありませんでした。ですが病院スタッフの厚いサポートや地域の特性柄穏やかな患者さんが多いということもあり1か月間大きな問題なく診療にあたることができました。
 夜間当直では、救急車の受け入れを責任をもって行うことができました。私が普段勤務している病院では救急車の受け入れを断っても車で10分以内のところに受け入れてくれる病院が複数あるため、受け入れを断ってもそのどこかしらの病院を受診することができます。しかし、あがの市民病院ではもし断ってしまうと30分以上離れた市外の病院に受け入れてもらう必要があり、それだけ時間がかかってしまうと病院を受診するまでに患者さんの容態はどんどん悪化していってしまいます。そのため、救急搬送依頼はできる限り断らないように意識することが地域医療においては重要であると学ぶことができました。
週末や休日は新潟ならではの食事・観光を楽しみました。私自身、学生時代に東医体で月岡温泉に毎年お世話になっていたのでこの機会に訪問し懐かしさを感じつつも、数年の間で観光地として整備が進んでおりとても驚きました。新潟と言えば海鮮・米・日本酒などがパッと頭に浮かんだので海鮮系の居酒屋や寿司屋には何度も行かせていただきました。また新潟の方々はラーメンにかなりの食費をかけるというニュースを拝見し、私自身もラーメンが好きなので何軒か行かせていただきました。週末ということもありかなり混雑していましたが、混雑するのも納得の一杯をいただくことができました。
 最後になりますが、このたびはあがの市民病院で多くを学ばせていただくとともに休日も含めて大変充実した1か月間を過ごすことができました。新潟で過ごした1か月間を今後の人生に活かしていけるよう日々精進していきます。本当にお世話になりました。

自治医科大学附属病院 臨床研修医 H.M(研修期間R6.1.8~R6.3.3)

 この度は、2ヶ月間の地域臨床研修を受け入れてくださり誠にありがとうございました。そして熱心にご指導してくださった先生方、病棟や外来でたくさんサポートいただいた看護師やスタッフの皆様、親身になって日々気にかけていただいた事務の方々、関わってくださった全ての皆様に心より感謝申し上げます。
 あがの病院での生活は1月からスタートしました。新潟へ移動した初日に大雪に降られ、冬の新潟の洗礼を受けたのを覚えています。大学時代の6年間東北地方で過ごしていたので、毎日雪かきしていた日々がとても懐かしく思いました。
 日常生活面では、休日には新潟の美味しい海鮮やタレカツを食べて、温泉地巡りなど充実した生活を送ることができました。中でも新潟のお米と日本酒は格別で、アパートの炊飯器で炊いたお米が非常に美味しく感動しました。2ヶ月を通して新潟の魅力をたっぷり味わうことができました。唯一、佐渡島に行けなかったのが心残りなので、ぜひまた観光しに再訪したいと思います。
 仕事面では、当院の一般内科の初診外来と発熱外来を担当させていただきました。普段は大学病院で研修しておりますが、研修医が日常的に外来業務をこなすことは非常に少ないため、当院に来てすぐは毎日が刺激的で目まぐるしく過ぎた印象です。また大学では多くのの患者様が診断のついた状態で治療目的に紹介されてくる場面が多いですが、外来では逆に症候から診断を考えるという場面がほとんどであり、患者様の訴えから適切な検査を実施し、診断から治療介入まで行うという一連の流れがとても貴重な経験であり大変勉強になりました。入院加療が必要な患者様は主治医として病棟管理も診させていただきました。具合が悪く入院した患者様が元気に帰っていく姿や治療が奏功して患者様やご家族から感謝いただくことは医師冥利に尽きると改めて思いました。一方で、診断に難渋する患者様や全身状態がなかなかすぐれない患者様もいて、自分の未熟さを痛感し、医師としてより一層努力が必要だと実感しました。また指導医の先生方に日々ご教示いただきながら診療を進めていく中で、病気の型にはめて診療することも大事ですが、「病気を診ずして病人を診よ」という言葉があるように患者様一人一人に寄り添った医療を提供することの大切さを学びました。
 最後になりますが、この2ヶ月間支えてくださった全ての皆様にこの場をお借りして改めて感謝申し上げます。ここでの研修を活かして一人前の医師になれるよう今後も精進してまいります。3ヶ月間本当にお世話になりました。
 あがの市民病院の益々のご健勝をお祈り申し上げます。
 

関東労災病院 臨床研修医 M.H (研修期間R6.1.4~R6.2.4)

 この度は約1か月間にわたり、あがの市民病院で地域医療研修をさせていただきありがとうございました。ご指導していただいた先生方、親身になってサポートしてくださった外来および病棟の看護師・コメディカルの方々、気持ちよく働けるように気遣っていただいた事務の方々、この1か月間、関わってくださったすべての方に感謝申し上げたいと思います。あっという間の約1か月間の感想を以下に述べたいと思います。
 阿賀野市に来るのは初めてでしたが、実は私の父の実家が南魚沼にあることもあり、幼い時から新潟には縁がありました。“ヤスダヨーグルトがとてもおいしいこと”、“上越新幹線で上毛高原駅に向かう途中のトンネルを抜けると一面の雪景色に変わること”、は幼い時からとても印象に残っていることでした。1月3日に阿賀野市に到着した時の冬の空気のにおいは初めて来る場所なのになぜか少しなつかしさを感じました。
 私があがの市民病院で担当させていただいたのは主に内科外来と発熱外来、そしてそこから入院となった患者様の主治医となり診療にあたることでした。外来診療は初めての経験であり、脂質異常や血糖異常などの検診異常で受診される方や、施設や他病院からの紹介で来院される患者様まで多種多様でした。いわゆる生活習慣病の診療はありふれたものでありながらほとんど経験したことがなかったので、適切なフォローのタイミングはいつか、どこまで精査を行うか、薬物療法を導入するか、など多くのことで躓き大変ではありましたが、多くの先生方のご指導によりたくさんのことを学ぶことができました。
 入院診療にあたっては、疾患にフォーカスするだけではなく、患者様が退院した後の環境を調整することも主治医として経験させていただきました。患者様や家族の方々の意思や希望に耳を傾け適切な選択肢を提供し、地域の中でいかに生きていくかを多職種含めて一緒になって考えることこそチーム医療であり、実践できたことはとても貴重な経験になりました。
 救急外来では当直帯で重症患者を大学病院に搬送するという貴重な経験をさせていただきました。私の所属する病院とは異なり、医療リソースが限られる中でいかに簡便な検査で患者状態を把握し、適切な評価、適切な医療機関への転院打診、そして搬送するという今までに経験したことないことをすべて主体的にやらせていただきました。自分自身の経験不足と勉強不足を痛感する場面でもありましたが、救急体制が異なる病院で救急当直を経験したことは今後の医師人生に生きてくると思います。
 来年度から小児科を専攻します。成人の患者様の診療にあたることは少なくなると思いますが、あがの市民病院で経験させていただいた一般内科診療は医師の基本であると私自身思います。今後も自己研鑽に励み、皆様から信頼される医師を目指します。このたびは約1か月間お世話になりました。本当にありがとうございました。

自治医科大学附属病院 臨床研修医 A.J (R5.11.6~R6.1.7)

 この度は2ヶ月間に渡り、地域医療研修を受け入れて頂き誠にありがとうございました。
 この2ヶ月間の研修では、主に日々の外来業務と入院患者様の主治医を担当させて頂きました。外来では、初診および発熱の患者様を診察し、主訴から問診・身体診察・検査を能動的に行い、適切に鑑別を絞っていくプロセスを研修しました。この過程は難しいながらも自己成長に結びついている実感が得られました。特に適切と考えた診断、治療を行なった後に、患者様の経過が良くなっていく経過を外来で確認していく過程は、医師としての冥利に尽きる瞬間でした。一方で人員、資源的なリソースが限られている中で、院内での治療をどうマネジメントしていくのか、高次医療機関への搬送が必要か否かの判断を迫られる瞬間も多々ありました。そのような場面で改めて医師としての自覚が強く芽生え、患者様に適切な治療を提供しなければならない責任感を強く感じました。
 外来で入院が必要だと判断した場合はそのまま自身が主治医として担当することになります。自治医科大学病院での研修は、複数人の医師がチームとなって、入院患者様を担当していました。チームであっても一員として責任感を持って診察に当たっていたつもりでしたが、あがの市民病院では自分が主治医であり、責任の重さを、より強く自覚していたように感じます。治療方針の決定からご家族、本人への病状説明など全てを自分で決定していかなければいけないため、分からない事は自分でよく勉強したり、他の先生に相談したりの日々だったと記憶しております。大変でしたが、その分経過が良くなった時の喜びはひとしおで素直に頑張ってよかったなと思う事が多かったです。
 病院外の生活においては、新潟県の風土と食事を存分に満喫できました。生まれ育ちが北陸地方だったため、冬の曇天模様や雪景色にも非常に懐かしさや安堵を覚え、勤務の疲れを十分に癒してくれるものとなりました。同じく研修に来ていた同期の先生方とも温泉や食事、様々な場所に観光に行けたのも本当にかけがえのない経験となりました。
 最後になりますが、病棟・外来のスタッフの皆様方、および院内の先生方にもカルテの使い方から診察面でのご指導など多岐に渡り、大変お世話になりました。改めて感謝申し上げます。今後は医師3年目を迎え、専門の道に進んでいく事になりますが、今回の研修で得た知識・経験を活かし、患者様のために邁進していく所存です。2ヶ月間本当にありがとうございました。

関東労災病院 臨床研修医 H.T 研修期間(R5.12.4~R5.12.31)

 1ヶ月間、あがの市民病院で研修をさせていただきました。
 私の平時の所属病院とあがの市民病院での研修には大きな違いがいくつかありますが、最も大きな違いは、自分が主治医となって医療に携わったことであったかと思います。普段の研修においては、入院診療は指導医のもとで行い、指導医の決定する方針ありきの医療を行う、という場合が殆どです。ところが当院の研修においては、研修医が名実ともに「主治医」として患者さんの診療に当たることになり、先生方は指導医という立場から見守っては下さいますが、基本的には我々研修医が治療方針を立案し、実行することが認められています。実際に自ら主体的に診療に携わってみて、これまで学んできた知識や経験を生かせている、と感じることもありましたし、一方で知識を現実の診療に結びつけることの難しさや、そもそもの自らの知識不足を実感する場面も多々ありました。勉強はただ講義を聞いたり教科書を読んだりするよりも、自分の頭で考え、必要な情報を集め、実際に手を動かす方がよく身につく、というのがかねてよりの実感でありますが、実際にそれを裏付けるかのような1ヶ月間であったと感じております。まだまだ(恥ずかしながら)半人前だな、というのが1ヶ月間の研修を終えての率直な感想でありますが、そんな自分にも患者さんは「いつもありがとうございます」と言葉をかけて下さり、それは充実感と共に、患者さんの期待に応える診療を提供する責任を、今まで以上に強く実感した瞬間でありました。
 ここ阿賀野市での生活そのものも、貴重な経験となりました。東京で生まれ、東京で育った自分にとって、中規模の地方都市で生活を送るというのは初めての経験でありました。自炊能力皆無の自分は、普段から毎日の夕食でどこのお店に行くか、結構丁寧に考えて選んでいるところがあるものですから、阿賀野市に到着した日の夕方、UberEatsで検索をかけて1件もヒットしなかった時はどうなることかと思いましたが、結果的にこの1ヶ月間で、非常に美味しい食事を提供してくださる地元のお店に多数出会うことができました。その他生活面でも、自転車さえあれば一先ずは生活に不自由しない程には各種施設が充実しており、一方で退勤後や休日に少し足を伸ばせば、大都市新潟に出ることもでき、個性豊かな温泉の数々に入って休息を取ることもできました。弾丸行程ではありましたが、休日を使って日帰りで初めて佐渡島を訪れることができたのも貴重な思い出です。休日の朝、水原駅から新津に向かう列車が、8時40分発を逃すと昼まで来ない(バスはあるものの)点にだけは最後まで閉口しましたが、そこさえ除けば大変充実した生活を送ることができました。実際にこの地域の暮らしを経験して、その肌感覚を地域の患者の皆さまと多少なりとも共有することも「地域医療研修」の一環であったかと解釈しております。
 あがの市民病院での研修においては、大変多くの方々にお世話になりました。見知らぬ土地で慣れない自分を研修初日から温かく迎え入れていただき、日々の外来診療を手厚くサポートしてくださった外来看護師の皆さま、お忙しい中指導医として親身に助言を下さった先生方、不慣れな自分の病棟業務が円滑に進むようサポートいただいた病棟スタッフやコメディカルの皆さま、診療・事務作業についての相談から仕事終わりの飯や温泉に至るまで、1ヶ月間苦楽を共にしてくれた(加えてことあるごとに車に乗せていただいた)研修医A先生、その他研修を支えてくださったすべての方に、心よりお礼申し上げます。
 1ヶ月間、本当にありがとうございました。

関東労災病院 臨床研修医 和田竜太朗 (研修期間R5.11.6~R5.12.3))

関東労災病院 臨床研修医 和田竜太朗 (研修期間R5.11.6~R5.12.3))

 4週間、あがの市民病院で地域医療研修をさせていただいた感想を以下に述べさせていただきます。
 4週間の地域医療研修では、普段の研修では学べないことを多く学ばせていただきました。
 まず、内科外来です。高血圧や脂質異常症、肝機能異常などの健診異常から、肺炎や胆嚢炎などの入院適応疾患まで、幅広い疾患を経験させていただきました。普段、外来といえば救急外来の経験しかなかったため、お会いしたその一時点だけに携わる救急外来と、初診後も長くフォローしていかなければならない一般外来とのギャップに悩まされました。患者さんが自宅に帰ってから何かあれば、自分の外来に受診依頼が来るという環境の中で、どこまでその日に検査をするのか、すぐに治療介入を開始すべきなのか、帰して良いのかなど考えたことはとても良い経験になりました。自身の外来に再診予約を入れ、経過を確認することで、提供した医療が適切であったのか、そうでなかったのかを確認できたことは、医師としての喜びを感じたり、反省したりする貴重な機会でした。
 次に、病棟業務です。輸液や内服の処方、指示簿記載、抗菌薬選択、食事開始のタイミング、患者や家族への病状説明、退院調整などすべてのことを自分で決定しなければならない立場を経験させていただきました。普段の研修では、主治医ではないため、なかなか当事者意識を持てない場面が多くありますが、今回主治医となり、当事者意識を強く自覚することができました。その中で行う判断には、大きな責任が伴うため、自分でよくよく調べながら判断することの連続であったことを鮮明に記憶しております。その責任の重さの分、患者や患者家族からの感謝もダイレクトに感じることができ、医師としての喜びを感じられたことも大変嬉しかったです。
 新潟の食文化や自然も存分に味わいました。南国育ちの私にとって、新潟の冬はとても寒かったですが、お米、海の幸、日本酒などをいただいたり、瓢湖の白鳥、紅葉、田園風景などの自然を肌で感じたりなど、大変良い思い出となりました。
 振り返ってみると、本当にあっという間の1ヶ月でした。外来症例においても入院症例においても、バックアップの指導医の先生が常に付いてくださっていたことは大変勉強になりましたし、支えとなっておりました。今回の経験を、きっとこれからの医師人生に活かせるであろうと確信しております。
 最後になりますが、指導医の先生方、コメディカルの方々、地域医療・連携センターの方々、事務のスタッフの方々に厚く御礼申し上げます。本当にありがとうございました。

関東労災病院 臨床研修医 (研修期間R5.11.6~R5.12.3)

 この度は1ヶ月間にわたり、地域医療研修の機会をいただきまことにありがとうございました。
 研修期間中は主に一般外来・発熱外来での診療と、入院中の患者様の主治医を担当させていただきました。救急外来での勤務は経験があるものの一般外来での診療は初めてであり、どのようなスピード感で、どのような順番で疾患を除外していくのか、また、入院や再診の判断基準はどの程度なのかなど、これまでの研修とは異なる点ばかりで戸惑うことも多かったように思います。特に、検診異常や生活習慣病など非緊急の病態に対してのアプローチを学ぶことができ大変勉強になりました。また、外来から入院となった患者様についてはそのまま主治医として入院中も担当をさせていただきました。検査や方針決定に悩むことも多く、指導医の先生にご相談することも多々ありましたが、主治医として患者様の病態をアセスメントし、治療にあたることができたのではないかと思います。加えて、病状説明や退院調整などご家族や施設の方と関わる機会も数多くあり、貴重な経験となりました。患者様の退院後も外来で再診を行い、外来→入院→退院→外来の流れについて実経験を伴いながら学ばせていただいたと感じております。その他、訪問診療への同行や介護医療院・五頭の里を見学したり、病院祭を覗いたりなど、地域医療の拠点となり地域の方々と関わるあがの市民病院の姿を拝見する機会が多々あり、地域医療についてより理解が深まったのではないかと思います。
 また、業務終了後や休日には新潟県内各地へ赴きました。時には研修医同期と、時には一人で院内の皆様に教えていただいたおすすめスポットを巡り、公私ともに充実した1ヶ月となりました。中でも、佐渡へ向かうフェリーの中で医師人生で初めて「お客様の中に医師の方はいますか」に対応したことは非常に印象に残っています。備品のない中でできる初期対応を行い現地の救急隊に引き継ぐという初めての体験で、業務外の時間でありながら実りある経験を得られたと感じています。
 最後になりますが、指導医の先生方、コメディカルや職員の方々に心から感謝申し上げます。慣れない施設での研修でありご迷惑をおかけすることも多々あったかと思いますが、皆様方のご指導・サポートでなんとか1ヶ月の研修を終えることができました。あがの市民病院で得た経験を糧に、今後も医師として精進して参る所存です。

関東労災病院 臨床研修医 森本 啓太(研修期間R5.10.10~R5.11.5)

 2023年10月の4週間、あがの市民病院にて臨床研修をさせていただいた。思い出や感想を記録する。
 10月9日、研修開始の前日に上越新幹線で新潟駅に降り立ち、そこからレンタカーを20km走らせて阿賀野市に到着した。その日は同じく関東労災病院から来ていた研修医と、旦飯野神社にて1か月が実りあるものになること(および交通安全)を祈願した。
 あがの市民病院での研修目標は、一般外来診療と地域医療とされている。我々は毎日の内科外来または発熱外来を担当した。普段の勤務先では外来とは即ち救急外来であり、もっぱら緊急性があるか否かに焦点がおかれる。もちろん緊急性の評価は常に重要なのだが、健康診断異常など緊急ではないが対応すべきプロブレムへの考え方を学ぶことができた。また、救急外来は一期一会的な側面が強いのに対し、ここの内科外来では内服薬を処方して後日効果を判定する、などの評価の仕方を学ぶことができた。
 そして、ときに外来患者がそのまま入院になり、私が主治医となることもあった。主治医森本啓太である。患者の主病態、併存疾患、初期治療、治療効果の評価、評価後の計画変更などを頭の中に描きながら入院診療を進めた。普段の職場での入院診療では、どうしても上級医の評価や治療方針をなぞらえることに甘んじてしまいがちである。月並みではあるが、自分が決定する立場になったが故の学びが大きかった。患者の様子を日々診に行く、患者や家族に病状説明をする、指示やオーダーを見直す、俗に主治医感と言われるものが身についたのではないかと思う。もちろん、治療に困った時は上級医に相談しやすい環境であり、たびたび助言をいただいた。先に述べた外来診療と、この入院診療を経験し、地域医療研修としての目的は果たされたものと考える。本来であれば神社にお礼参りに行かねばならないところである。
 最後になりますが、研修のサポートをしていただいた指導医・メディカルスタッフ・事務職員の皆様に感謝申し上げます。ありがとうございました。これから厳しい冬を迎えることと思いますが、皆様どうぞご自愛ください。


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