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2021年10月号 地域医療・連携センター副センター長 内科部長 長谷川康太郎
あがの介護・病院連携について
平成29年10月から介護施設と病院との連携を深めるため、偶数月の第1木曜日に「あがの介護・病院連携の会」を開始した。各介護施設から問題点や共有したい情報を提示して頂き病院の専門職を交えて解決策を探っている。時季により話題は様々であるが、喫緊の問題は新型コロナ対策である。
各施設ともクラスター発生を防ぐため面会制限や職員の健康チェックを励行している。また消毒や入居者の状態観察も以前にも増して重要となっている。現在のところ目立った問題は発生していない。しかし気の緩みは許されない。新型コロナワクチン接種が広がり、集団免疫が獲得されるまでは油断せず対策を続けていく必要がある。
病院の感染対策チームからも助言をさせて頂いている。各施設の方々には是非この難局を乗り越えて頂きたい。
病院と介護施設のスムーズな連携のために平成30年4月に「患者情報連絡票」を作成した。これは受診を要する患者の情報を一定の様式で報告するためのもので、患者の状態把握に役立っている。まずは出来ることから改革を始め常態化していきたい。
この連携の会の目標は、介護施設で困った事は病院に何でも相談して頂き、必要時受診して頂く「かかりつけ医」の機能を果たすことである。施設で入所者が急変した場合のバックアップ機能、看取り、死亡確認なども相談できるようにしている。
各施設と病院の連携の一環として研修会も行っている。栄養士や介護士の情報交換が行われてきている。お互いの持つ知識、経験を共有し、より良い業務が遂行されるよう今後も企画していきたい。
「あがの介護・病院連携の会」も回を重ねるごとに親睦が深まり情報提供や討議も活発なものになってきた。阿賀野市の地域包括ケアの担当の方からは、行政的見地から意見を頂いている。阿賀野市は高齢化率が高く介護の体制強化が強く望まれる。各部門の連携をさらに充実させていきたい。
