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2019年5月号 骨関節疾患センター(整形外科) 藤井俊英
あがの市民病院に「骨関節疾患センター(整形外科)」を開設しました
整形外科は現在どこの病院でも、外来患者数、入院患者数、手術件数ともに最も多い診療科の一つで、社会的需要のとても多い科の一つです。また国民の有訴率のトップ5には肩こり、腰痛、手足の関節の痛みといった運動器の症状が入っており、介護が必要となる原因の上位には骨折・転倒、関節疾患といった運動器の障害が入ってきており、阿賀野市においても、整形外科の需要は多い診療科です。
平成31年4月からあがの市民病院に整形外科常勤医師の藤井俊英医師が赴任され『骨関節疾患センター』を開設し、外来、入院、手術などの診療を行っています。藤井医師は、治療だけではなく、介護が必要な状況を作らないよう骨粗鬆症の治療や転倒予防のリハビリなど予防にも力を入れ、健康寿命日本一を目指す阿賀野市と協力して取り組んでまいります。
平成31年4月からあがの市民病院に赴任した藤井俊英といいます。2006年新潟大学医学部医学科を卒業し、2008年新潟大学整形外科学教室に入局しました。その後は関連病院において外傷や膝・肩・スポーツ分野を中心に研修をおこない、今回あがの市民病院に赴任しました。
阿賀野市は私の嫁の実家がある地域であり、また、あがの市民病院に赴任する前には県立新発田病院に勤務しており阿賀野市の患者さんを診させていただく機会も多く、この地域の状況を少しは理解しているつもりです。これまであがの市民病院には整形外科の常勤医が不在であり、市民の皆様にとって大変憂慮すべき事態でした。
今回赴任しましたので、整形外科専門医としての知識と経験を活かし、地域医療に貢献できるよう診療(治療と予防)をしてきたいと考えています。私一人では夜間や休日まですべての疾患に対応することは困難であり、また専門性の高い病態に関しては別の病院を紹介させていただくということはありますが、基本的には「地域の患者は地域で治療する」という状況を目指していきます。整形外科の常勤医は当面は私一人で、出来ることは限られると思いますが、近隣の病院や開業医、他科の医師や看護師、リハビリスタッフ等とも協力しながら、精一杯努力していきますので、どうぞよろしくお願いいたします。